日々

どうでもいいことが日々の大半になる。だれかの日記の8ページ目に書いてあるようなことが鼻先にぶら下がって腐っている。話したいことなんて本当はないよ。生まれた時から。どうでもいいことだけを言い尽くしたせいで舌は腫れて夜はもう暖かい。驚きはしない。くしゃみを一つして薄荷のあめを舐める。耳の縁を甘い舌でなぞって頬を湿らせ歯の裏に辿りつくころには死んでいる。腕を伸ばしてみても灰色の指先はどこへも届かない。ほらみて