もう二度と失えないということ。かなしみに背筋が凍る。つつじのように赤くきれいな腸の切りくち。顎でする息。湿った蝋みたいな皮膚。鼻についた腸液のにおい。目の前で砕かれた顎の骨。立派なお骨でなんて言うな。もう父でも人でも骨ですらないそのかすか…
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