雪の日、二日目

夜明け前の薄暗さのまま一日が終わった。こんなにうるさい雪の日は初めて。外を歩く半分の人はすべって転んできいきいさけび、つもるはずの雪の半分はごうごうと強すぎる風に飛ばされた。大きな雪だるまをまっしろにつくるにはたりないけれど、雪はつもった。つもったまま強い風におしかためられ、街灯を反射して空を照らしている。絶滅したある種の雪だるまを蘇らせようとしたのだけれど、いまのこの手では及ばない。せめてはとおもい、枝とにんじんを雪のこんもりしたところへ突き立てておいた。明日になったら雪だるまになっているかも。