18時すぎの3号線を走る車の列には音がない。どこまでも続いているけれど、どこにも行けない道しかない。空は二層に分かれて遠ざかる光を反射している。雲は完璧な不透明さでつやつやと夜に迫り、恐ろしいほど世界から独立している。蛇口から出た水が排水口に…
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