ばらばら

星がかたっぱしから落ちて山を燃やしているみたいなあれは山の上ホテル。黒い道ふりかえって、澱みをみつめ、またふりかえる。まえうしろくるくるしても闇はいつも背になる手に負えない。だからもっとえぐいああああまい旋律で踏みにじって、ああ。うたいたいな、うたいたい、人がうまれる前からそこにあったみたいな顔したうたを。さあ、切ないほどにかわいいあなたのあなたのあなた。かわいくて死んでしまう。わたしわたしの体をみるとあなたを感じます。なんにもないななんにもない。とうといとうといということにした遠い体のその、その意図!